Zero-Alpha/永澤 護のブログ

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山本太郎・れいわ新選組を巡る友人Tとの対話:今後の選挙戦略を巡る基本的スタンスの提案 2019.7/27-7/29
永澤 護·2019年7月31日水曜日
#山本太郎 ・ #れいわ新選組 を巡る友人Tとの対話 2019.7/27-7/29
T:致命的なのは反改憲勢力が、時代の潮目が全く見えていないこと。いわゆる上から目線な言説に終始していて変える意識がないことです。無知蒙昧な改憲尻馬大衆を愛することが出来ていないこと。改憲派をヘイトしていることに気づいていないこと。むしろ無知蒙昧はヘイトすべき対象だと思っている。こうした良識派知識人は、愚者へのヘイトゆえに、死ぬ時代なのです。それが見えていない。私はアンチネトウヨなので、良識派知識人のあまりの時代感のなさと愚者への愛の無さが残念でなりませんが。
良識派知識人はネトウヨに空中戦を挑むばかりで、真剣にどぶ板の啓蒙をしない。ネトウヨを啓発することにすら何の役にも立たない。
良識派知識人が、結果的に改憲の推進力になっている構造を、良識派知識人が自らの頑張りが足りないせいで改憲派の勢力を食い止められていないのだと思っている愚かしさ。
私:「無知蒙昧な改憲尻馬大衆」は実は少数派ですよ。
T:「無知蒙昧な改憲尻馬大衆」の定義をしておくと、改憲を標榜する安倍内閣を消極的にでも支持し(尻馬)もしくは人的組織的しがらみなどから(無知蒙昧)実際に自民や維新やN国党などの安倍政権下での改憲支持政党に投票してしまった人々(大衆)です。得票率が50%を切っていますから全国民からは確かに多数派とは言えないですが、間接民主主義下では絶対数で多数派とは必ずしも言えないことにあまり意味はないと思うのです。
私:18%以下でもですか?
マスメディアがフェイクな形でかつ現実に生み出しているものではありますが。
少数派なのは国会議員です。
T:18%以下でもそうです。なぜなら、自民はマーケティングで選挙を戦っていて、それにれいわ(共産)を除く野党とその支持者は対応できていない。マーケティング的な観点からは18%以下は非常に大きなクラスターで、フェイクを広告宣伝に置き換えればそれがあたりまえ。企業人からは、自民れいわ(共産)以外はマーケティングの知識のないバカ(無知)に見えます。
それとは別に、良識派知識人(キッチュとかを含む良識派芸人などを含む)は、時代の潮目の変化が見えていない。二重の致命的弱点があると思います。
時代の潮目の変化とは極端に言えばこういうことです。「人の悪口は聞きたくないよね。ああいう人の悪口を言う人が上に立ったら嫌だから安倍さんを応援しよう。」です。今の40代以下はこの原理。私がいた会社でも、若手が管理職に抜擢されたら、名指しで部下を指導していた人たちが一気にパワハラ容疑者にされてしまった。学歴関係なくノリが変わった。
私:私はれいわ共産支持者です。
それは理解しています。
T:れいわは山本太郎が分かっているのでアーリーマジョリティまでは取れると思います。
自民はレイトマジョリティーとラガードをしっかり抑えているから強い。と同時にこれは弱みでもある。風が吹いて自民が負けるのはこれが弱みになるから。レイトマジョリティーを押さえるためには、潮目に合わせる戦略のみが有効なんですよ。
例えば、山本太郎はあまり個人攻撃をしません。これが非常に有効です。ところが支持者に徹底していない。立民は候補者も支持者も個人攻撃ばかり。アベガーだけでなく、玉木変節とか、twitterではネトウヨに説教しまくり絡みまくり。これを、支持者に向かって個人攻撃をやめようと徹底し、サポーターが個人攻撃に介入して武装解除をしていくだけでマスは取れると思いますよ。もちろん、介入や武装解除にはマーケティングの知識を使い、徹底して敵意の目を摘みます。イライラを表面上無くすのです。それを潔しとしない人は立民に回るようにすればよい。彼らもクラスターの一つですから。必要があれば反改憲で連立を組めば良い。
私:私はすでに身近なレイトマジョリティー人間(おそらく50年近く自民に入れ続けてきた人間)と十年近く対話した結果その人は共産支持になりました。
T:レイトマジョリティーがラガードにならずニッチに収まったのですね。
私:共産しか現選挙区では入れる人間がいなかったのでしょう。「共産党に入れる」と発言していましたが、れいわに入れた可能性もあります。比例区で。
つまり自民以外です。
つまり共産支持は弱い意味でそれに今回入れたということで収まったのではない。
今後はいったん共産を経由してれいわに向かう人間が増えるでしょう。
それがレイトマジョリティーの取り込みになります。
無党派層+かつての自民公明支持者。
T:そのような行動をする人は少数だからこその共産の現有議席保持だと思います。れいわは、れいわでいいと思います。山本太郎は大いに支持しています。
私:れいわの躓きの可能性があるとすればチプラス政権の過ちです。これは絶対避けなければならない。イタリアの動向に今後も注目すべきです。五つ星運動は現在世界中で最も重要な政治運動体の一つなので。
T:ギリシャの間違いでは?
私:もちろんチプラスはギリシャです。シリザの裏切りと挫折です。他方五つ星運動は言うまでもなくイタリアです。
つなげて書いたので誤解を生みましたね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E3%81%A4%E6%98%9F%E9%81%8B%E5%8B%95
T:了解です。そうなんですよね。日本の取るべき道は、理念では、五つ星のような欧州の動きにイスラム(私自身の附記:この「イスラム」は私自身の観点では「神仏習合的仏教」となる)の視点を加えてバージョンアップし、マクロには世界のブロック化を見据えつつ、ミクロには個人攻撃を徹底して止めること、中長期的には人の地方囲い込みを止め地方→東京→地方の流れをつくることだと思います。まずは、個人攻撃を止めるよう持って行くだけで、マスが取れる。そこからかと思います。
五つ星って政策の中身が凄く田中康夫っぽいと思う。新党日本は早すぎたのかな。
ところでインボイス制の導入はテレビがもっと騒いでいたら提唱者の公明党は参院選でどうなっていたか。組織票だから変わらなかったか。
私:マスコミはかねてから消費税報道はタブーでしたね。輸出戻し税や軽減税率等々問題が大きいので。これに限らず重要な問題はほぼ全てマスコミがスルーで選挙していますので先ほどの一連の議論も空しくなります。
T:インボイス制で困るのは自民の支持者。立憲や共産党の支持者は企業労働者や公務員なので影響ない。既存野党の限界が鮮やかに露呈するはずだったのに、マスコミ、立憲、共産党の罪は重いです。
私:自民党は旧中小企業自営業者農林水産業界の地盤をすでに小泉政権以来切り捨てているので。
すでにそういった層は自民党から急速に離れ始めています。
T:そんなことまったくない。
東京がそう思ってるだけ。
離れたのは都市部の中小自営業者。全国じゃない。
私:少なくとも都市部の離脱は認めるのですね。
地方の中核都市の住民は市長等の首長は自民を支持したとしても国会議員で自民党支持とは限りません。
T:いやいやいや、北陸四国九州とかね、そんなんじゃないですよ。
私:参院選の結果は地方によるばらつきがかなりあります。
T:選挙は制度だから。
私:ということが何を意味するのか?
北陸四国九州という一くくりにもできないでしょう多分。
T:できるでしょう。沖縄と田中王国新潟は九州と北陸から外れるから。
逆に言うと、日本の田舎は北陸四国九州が顕著なんです。
山陰山陽も入るかもですね。
それらの地域を関東甲信越と同様に考えることは出来ない。
日本の南北問題。
北陸九州四国山陰の現場に入って大変苦労しているし現実を知りました。兵庫ですら同じ構造です。
関東甲信越とは構造が全く違う。
ちなみに田舎の共産党は東京だと総会屋みたいな役割を担っています。
自民と共産の見せる顔が東京とあまりに違う。あと、県議会と国政の違いも顕著で、その違いの構造が驚愕。
私:もとをたどれば東インド会社の分割統治政策に基づいた明治傀儡政権樹立⇒「大日本帝国」の創出ですが。
T:それに九州は天孫降臨のプライドが高くて。日向じゃなくて福岡でも日本書紀の神を先祖に持つ家が多い。もちろん自民支持。
私:同じ地域でも女性と男性の違いがますます大きくなっています。今回の参院選で顕著。
東インド会社政策との絡みで決定的なのは廃仏毀釈を宮崎鹿児島だけがほぼ100%に近く全うしたことです。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2347104488701977&set=a.108550982557350&type=3&theater
これで学んだことですが、遊行僧・山伏であり偉大な詩人であった西行を介して空海と道元は同じ系譜上でつながる。下記のDavid Brazierの本から学んだ非常に多くのことの一つです。David Brazierは道元と最も近い存在を西行を除けば法然としています。
T:N国党はにらんでいたとおり、あなどれない。 https://www.fnn.jp/posts/00421558CX/201907291155_CX_CX
マーケティング的に言えば、「れいわ」のキャッチフレーズ消費税廃止は、増税後に旬を失う。熱狂的支持層以外のれいわ支持者の有力なクラスターである低所得者層は、低所得者であるがゆえに高額な買い物をしないので2%増税の打撃が少ない.
増税されてもやや苦しくなる程度(500円の昼飯で10円の打撃)なので増税に慣れるのが早い。心理的にも彼らは痛みは友達だ。すると「れいわ」は衆院選を消費税以外で戦うことになる。それが限りなく正論で闘うことを意味すれば彼らは伸びない。議員として視覚化されたのが障害者だけだからだ。山本太郎とそのブレーンの実力が次にあきらかになると思う。 https://anond.hatelabo.jp/20190728144801
私:法然の『百四十五箇条問答』があまりに素晴らしいです。あのとき革命が起こったのですね。この国でただ一度真の民衆革命があったとすればそれは法然の革命です。
危うさを秘めつつもそうならないと思っていますが、れいわ新選組が終わるとすれば単なるポリコレ(Political Correctness:PC)政党つまり「体制内リベラル」政党になるときですね。法然の民衆革命(私の言葉では「カンブリア革命」)の方向とは真逆の。
消費税廃止の意味はまだ何も浸透していません。まだまだこれからですよ。リーチ戦略のコアであり続けます。消費税廃止を戦略にできるのは衆院選まではれいわ新撰組しか可能でないのでれいわが政権奪取のキャスティングボードになるのは今から確実です。
消費税廃止の意味をマスメディアに乗せて浸透させることで何もかもはっきりわかるでしょう。
自公は言うまでもないとしてなぜ旧民主党およびその後継がなぜ総じて駄目なのかが一般大衆にはっきりすることになります。
それだけで一般大衆にとっては目からうろこの革命です。
T:マーケティングの知見が教えるところでは可能性はないでしょう。
私:先の「マーケティング的に言えば」以下で述べた説明で「可能性はない」というのならその説明では駄目でしょう。説明しきれていません。おそらく私の言う「意味」を非常に古典的にとらえているのでしょうが。
T:ほとんどの国民が消費者としての行動様式しか持たない、そんな時代なんですよね。
私:今ネットの意見見ましたが国民民主党生き残りの道は石破派閥の切り崩しだそうです。
玉木氏には荷が重いと思いますが。
T:だから消費税の意味も何も浸透していなくてもハイプサイクルで説明すべきなんです。意味ではなく、単語の浸透=普及度だけで考えよというのがマーケティングの教える非情の結論です。
私:それがマーケティングの限界ですよね。
現在継続している歴史の潮目の変化は違います。
その変化の一般大衆レベルの第一段階はクリアされています。
玉木氏に関しては、やれるなら是非やって欲しいです。
自爆を見越して。
相転移の特異点がれいわ新撰組山本太郎です。
れいわ新撰組単体がどれだけ取れるかというレベルの話ではないので、例えば国民民主党がいい形でつまり自民党を解体する方向で自爆してもらうのがいいでしょう。もちろん良心的な国民民主党議員はれいわと連携共闘または合流することになります。
T:確かに主流派マーケティングの弱みは変局点に弱いことです。
ただし変局点直後からは強いので、スピードと予測不可能性が勝負のポイントです。
特異点を消費に乗せてしまう戦略手法があって、それは特異点を複数化してしまうことです。N国党は敵ながら見事な戦略です。
ここで話をもとに戻したいのですが、潮目の変化とは、個人攻撃を嫌うことです。相手と闘わずにイシューを出すような人をどれだけ候補者に立てられるかが勝負です。だから立憲タイプはダメ。安倍政権をぶっ壊すは、NHKをぶっ壊す以下の愚策。NHKは人ではなく安倍は人だから。


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